GANAテクノロジー、医療大麻事業でブロックチェーンとAIを採用

GANAテクノロジーブロックチェーン技術をベースに、AIを駆使したITソリューションを目指す医療大麻産業初のプロジェクトだ。パブリックトークンセールは5月21日~7月20日の日程で実施中だ。

 大麻療法は既にアメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、オランダなど18以上の国々で、完全にまたは部分的に合法だ。多発性硬化症患者の筋痙攣、エイズ患者の食欲喪失、化学療法による吐き気、不眠症、慢性疼痛およびクローン病の症状などの治療法として多く使用されている。

 これらの国々では大麻産業が活発であるが、この分野では最先端テクノロジーの導入がうまく進んでいない。ビックデータを活用した患者への提案など、現代的なITソリューションを導入することによって大麻産業は大きく発展するだろう。

 GANAテクノロジー大麻利用者、小売業者、研究機関からデータを収集・共有するエコシステムの構築を行っている。大麻産業におけるブロックチェーンベースのプロジェクトは過去にも存在したが、GANAテクノロジーは中でも人工知能(AI)を使用する初めてプロジェクトだ。GANAが提供するAIは、膨大なデータのリサーチと分析を重ね、最も適切な治療法を患者に提案する。

 GANAのAIは、モバイルアプリのユーザーデータを通して自律的に学習していく。しかし、ユーザーはプライバシーの開示レベルを設定する事ができ、許可なしにデータを収集することはない。GANAはブロックチェーンによってユーザーデータを記録しながら、整合性、信頼性、セキュリティー、透明性、匿名性を維持している。

 「GANAエコシステムはまず大麻業界のデータ収集に重きを置くが、業界の外にいる人でも参加できる」とプロジェクトのGapseong Noh CEOは述べ、次のように続けた。

 「例えば、モバイルアプリ用のデジタルコンテンツの開発者は、ユーザー向けのコンテンツを提供することができる。この場合、開発者は有用なフィードバックを得られ、そしてコンテンツの質と関連性を改善することができる。」

 GANAは大麻産業の専門家と提携し、既存のシステムをさらに近代化する予定だ。一例をあげると、事前に処方される大麻をGANAアプリケーションを使ってオーダーし、現地の診療所でそれを受け取ることが可能になる。また、その支払いはGANAトークンで行われる。

 1GANAトークンの価格は0.00005ETHだ。そして、GANAユーザーはデータを共有すると報酬としてトークンを得ることができる。GANAテクノロジーはICO期間中、20,000~60,000ETHを調達予定だ。調達された資金はエコシステムの研究開発のために利用される。最小投資額は3ETHから受け付けている。早期投資者は最大10%のボーナスを受け取ることが可能だ。