トムソン・ロイター、上位100の仮想通貨動向を追跡

マスメディア・データ関連大手企業トムソン・ロイターは13日、100種類の仮想通貨をカバーする仮想通貨センチメントデータツールキットの拡充を発表した。

 

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 3月にローンチされたビットコインデータフィードは、マーケットサイク・データ社とのパートナーシップを通じて開発された。トムソン・ロイター市場心理指数 仮想通貨センチメント(TRMI3.1)パッケージでは、2000のグローバルニュースと800のソーシャルメディアサイトをリアルタイムでモニターする。

 TRMI3.1により、「興奮」や「希望」などの感情(センチメント)を測定することで、投資に関する見識を示したり、機械学習自然言語処理を用いて市場パターンを明らかにできるようになるという。

 トム・ロイターの投資・アドバイザリー担当グローバル責任者であるプラディープ・メノン氏は次のように述べた。
「当社のクロスアセットソリューションに、今回新たに仮想通貨に特化したセンチメントデータフィードが加わったことで、戦略的投資判断に寄与し得る、見識を顧客に提供できる」

 同社によると、TRMI3.1はマーケットサイクの行動経済学者が開発した様々なツールや定量化結果を利用しており、「影響のあるテーマを突き止め、戦略的な投資判断をより迅速に行える」とのことだ。

 この機能拡充は、投資の見識を行う製品での人工知能技術利用事例の一環となる。

 マーケットサイクCEO(最高経営責任者)のリチャード・ピーターソン氏は過去のインタビューで、「デジタル会話のトレンドが、先行しているか遅れているかの投資指標として識別される」と述べた。

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 仮想通貨のようなデジタル資産はオンライン上での情報の流れの影響を大きく受けるため、センチメントデータは仮想通貨市場の方向性を特に鋭敏に反映するのかもしれない。