7000ドル?ビットコイン、6日ぶり高値で上昇基調

弱気のチャートにも関わらず、ビットコイン(BTC)は18日に6日ぶりの高値となり、1ビットコイン(BTC)=7000ドルへの反発が再び重要になってきた。

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 予想外なことに、ビットフィネックスのデータによると、ビットコインはUTC(世界協定時)の18日16時時点では6450ドル付近で取引されていたが、その後6月12日以来の高値水準となる6850ドルまで上昇した。

 4時間足チャートでの三角持ち合いの下抜けが6000ドルへの下落を示唆していたので、この400ドルの反発で取引を失敗した一部の売り方は捕まったかもしれない。

 重力を無視したような18日の値動きによって、7024ドル(9990ドルから6108ドルへの23.6%戻し)への反発の可能性が高まった。しかし今のところ長期の見通しは弱気なままだ。

 当記事公開時点で、ビットコインはビットフィネックス上で6700ドルで取引されている。

●4時間足チャート

 4時間足は18日、ボリンジャーバンドの上限としっかりと交わった。これは強気のボリンジャーバンド(20本移動平均標準偏差±2σ)の上抜けを示している。

 取引高の増加も強気の動きを裏付けている。また、ビットコインは50本移動平均(MA)より上で取引されており、相対力指数(RSI)は強気に偏っている(50.00より上)。

 従って、ビットコインは今後24時間以内に6736ドルにある直近のレジスタンスを超え、7024ドル(9990ドルから6108ドルの23.6%戻し)近辺を試す可能性が高い。

 右肩下がり(弱気)の100本MAが7045ドルに位置し、買い方にとって重要なレジスタンスとなっていることに留意されたい。

 強気の価格相対力指数(RSI)が先週示していた、6100ドル付近が当面の安値になるという主張が、このポジティブなボリンジャーバンドの形成によっても実証されている。

●日足チャート

 ビットコインは18日、10日間MAより上で終値をつけ、直近の弱気の見通しが無効となった。また18日には強気のつつみ足(17日の高値と安値を飲み込む値動き)が形成された。つまりこの日は悲観的なムードで始まったが、楽観的な終わり方をした。従って、反発の勢いが増す可能性は高い。

●見解

 ビットコインは6736ドルにある直近のレジスタンスを超え、7024ドル(9990ドルから6108ドルの23.6%戻し)に向けて反発する可能性が高い。
 
 7024ドルより上で(UTCでの)1日の終値をつければ、7500~7600ドルが見えてくる。とはいえ長期のテクニカルはまだ弱気に偏っているので、この反発は一時的かもしれない。
 
 弱気のシナリオとしては、(UTCでの)19日の終値が10日間MA(6582ドル)を割り込めば、今週中に6000ドルへの下落が生じる可能性がまだある。

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